殺虫剤[剤型]の特徴

必ずお読み下さい

●衛生害虫用殺虫剤は、衛生害虫を防除するための殺虫剤であり、それ以外の目的には絶対に使用しないで下さい。
●衛生害虫用殺虫剤(医薬品、医薬部外品)は、薬事法の規制を受けて厚生労働省が管轄している薬剤ですので特に注意してお取り扱い下さい。
●不快害虫用殺虫剤は、薬事法又は農薬取締法の対象種に含まれていない害虫を対象としているので、特別な規制はありませんが、注意してお取り扱い下さい。

乳剤
●原体(殺虫剤有効成分)を高濃度(油剤に比べて約10倍程度)にキシロール、ソルベントナフサなどの溶液に溶かし、これに乳化剤を加えた製剤です。
●使用時は、必ず水で目的に応じて希釈して使用します。
●一般に水で希釈すると乳濁液(乳白色化)となります。
●ハエ類の発生源対策に最も効果的です。
●散布液の濃度は、目的に応じて自由に変える事ができます。
●水で希釈して使用しますので、薬剤代が安価です。
水性乳剤
●原体(殺虫剤有効成分)を特殊界面活性剤と混合して、水に溶け易い状態にしたものです。
●水で希釈しても乳白色化せず、環境汚染の軽減になります。
●引火性がないため、消防法の規制を受けません。
●刺激臭が少ないです。
マイクロカプセル剤
●マイクロカプセル懸濁剤は、原体(殺虫有効成分)をポリアミドで被覆し、平均粒径30μ(10〜60μ)になるように、マイクロカプセル化したものを水中に懸濁した製剤です。
●毒性が大幅に低減されました。特に哺乳類(温血動物)に対して著しく毒性が低減。従来の乳剤と比較して高い安全性が確保されています。
●特に、ゴキブリに対して長い持続効力を有します。
●有機溶剤を使用していないので、消防法上安全です。
●製剤の安定性は非常に良いです。
●建築物の内装(壁材、床材)に対して安全です。有機溶剤でなく、水がベースの薬剤であると同時にPHも中性であるので、家屋内の内装をいためたり、シミをつくりにくいので安心して使用できます。
(散布後、内装材に白い粉状物が目立つ事もありますが、材質の変質ではなく、拭き取ることができます。)
油剤
●原体(殺虫有効成分)を白灯油(ケロシン)等に溶解した製剤です。
●希釈せず、そのまま使用できます。
●成虫駆除に使用されます。(直接噴霧、残留噴霧、煙霧)
粉剤
●原体(殺虫有効成分)をタルク、クレー、ベンナイト等の鉱物性微紛末と均一に混合した製剤です。
●希釈せずにそのまま散布します。(使用が簡便で能率的です。)
●散布面にシミ、汚点の心配がありません。(濡れては困るような場所に使用できます。)
粒剤
●原体(殺虫有効成分)を鉱物性の粒のタルク等、あるいは増量剤、崩壊剤等と混合し、粒化した製剤です。
●そのまま使用できます。
●池、沼、ドブ、側溝等の水性害虫駆除に適しています。
くん煙剤
●原体(殺虫有効成分)に助燃剤を加えた製剤です。
点火により、有効成分が煙状となって空気中に拡散して害虫を駆除する剤型です。室内を密閉することで、隙間に潜んでいる害虫に微粒子が短時間に一挙に拡散し、駆除ができるので手軽で効率のよい剤型です。
●広い場所での害虫駆除に適しています。